INTRODUCING: LEINWÄNDE

「大人のワードローブに加える一着」が見つかる日本発ブランド、LEINWÄNDE(ラインヴァンド)。 デザイナーに2020春夏コレクションや服作りへの想いを聞いた。

From: LEINWÄNDE official website

 

「大人のワードローブに加える一着」をテーマに2017年に日本で生まれたブランドであるLEINWÄNDE(ラインヴァンド)。

ブランド名であるLEINWÄNDEはドイツ語でキャンバスを意味する。そこにはLEINWÄNDEというブランドに、キャンバスに自由にアートを描くようにそれぞれのスタイルに取り入れられる存在であってほしいというデザイナーの願いが込められている。

From: LEINWÄNDE official website

 

現在はロンドン在住でファインアートを学んだバックグラウンドを持つデザイナーの生み出す服は、コラージュのように大胆に異素材が組み合わされたニットや抽象的なカッティングなど、一つ一つがまるで芸術作品のよう。しかし自然豊かな環境で生まれ育った彼女のデザインは、自然体な着心地と肌馴染みの良いアースカラーで日常使いがしやすく、大胆さと着やすさが両立している。

From: LEINWÄNDE official website

 

丁寧な物作りも特徴であり、ニット一つをとってもタフでシルエットの崩れにくい編み方にこだわっていたり、ワンピースには日本産のリネンを贅沢に使用していたり、一生大事に使える一着になること間違いない。

ハイウエストのボトムスやベルトで自由自在に自分にあったシルエットを作れるドレスなど、スタイルを良く見せてくれるアイテムの数々も日本人デザイナーならではのこだわりを感じさせる。

From: LEINWANDE official website

 

2019年秋冬にはセントラル・セント・マーチンズ出身でロンドン、シンガポール、台湾で個展を開くなど世界中で活躍しているアーティストSaiko Otakeと共に展示を行う。

LEINWANDEのアイテムにインスパイアされ制作されたというドローイングには、女性の身体の持つ美しさを讃えるように、カーヴィーな女性達が描かれている。

From: LEINWANDE official website

 

今シーズンは東京とロンドンをベースに活躍する写真家のTakanori Okuwaki氏と共に写真展『Unconventional Figures』を開催。

「カテゴライズされない女性」をテーマに、まだ日本人モデルの活躍が珍しかった1970年代にパリコレデビューし、日本人モデルがパリコレで活躍する礎を築いた我妻マリ、世界を旅しながらモデル、フォトグラファー、アートディレクターなど幅広く活動するSayo、20FWミラノコレクションデビューを果たすなどモデルとして華々しく活躍しながらも大学卒業し、モデル以外にも新たな挑戦を続けていくという関根なつみの3名を被写体に迎え、カテゴライズされない女性の美しさを表現した写真の数々が話題を呼ぶ。

様々なクリエイターとのコラボレーションからも目が離せないLEINWÄNDE。

 

今回、特別にデザイナーに春夏コレクションの一押しアイテムとこだわりを尋ねた。

 

-SS2020コレクションから一押しのアイテムを教えていただけますか。

「袖のみのブラウス、サテンオーバーオール・ロングシャツなど、バックデザイン、背中にポイントのあるお洋服がオススメです。」

Belted Sleeve Shirts / Orange (18,000 yen+ tax)
Satin Overall / Black (30,000 yen + tax)

 

-それぞれこだわったポイントを教えていただけますか。

「紐やリボンをポイントにし 、ただ肌を見せるというわけではなく、お手持ちのお洋服との合わせかたを色々と楽しめるようなデザインにしました。」

 

-他にもオススメのアイテムはありますでしょうか。

「ボトムのラインナップでも2つオススメを。紐やドローストリングディテールでシェイプが変化するスカートと、揺れるテープを使ってサスペンダーのようにしたりスタイリング変化を楽しめるシアーパンツ。」

String Dungaree Skirt / Gray (25,000 yen + tax)
Pleats Balloon Trousers / Gray (18,000 yen + tax)

 

 

-服作りをされる際に大切にされていることがあれば教えていただけますでしょうか。

「少ないコレクション、少ない規模でできることには限りがありますが、お気に入りのバランスというのは人それぞれ違うものだと思うので、できる限りそこに寄り添うようなアレンジができるようなアイディアをと常に考えています。」

 

Text and Edit Lisa Tanimura

1. 4. 2020.

FASHION

1. 4. 2020.